iPad + USBキーボード(HHK Lite2 Windows版) 日本語テキスト入力まとめ。Emacsキーバインドが便利。

iPadでUSBキーボードを使う

注意! この記事はiOS4.0の場合です。iOS4.2.1以降ではHHK Lite2(Win/Mac用いずれも)をカメラキットで直接iPadに接続しても、キーボードが認識されず使うことができません。iOS4.2.1ではUSB機器が使える電源容量が小さく設定されているために、電源容量不足で、機器が認識されないのかもしれません(推測)。


電池のもちがよく、軽量で、きびきびしたUI操作が気持ちいいiPad ( http://store.apple.com/jp/product/MC531ZM/A )ですが、まとまった量のテキストを書くにはソフトウェアキーボードではストレスを感じました。こんな時には外付けキーボードが欲しくなります。iPadのキーボードにはドッグ付きキーボードとBluetoothキーボードがありますが、これらとは別に、公式のサポートではないようですが、iPadのアクセサリApple iPad Camera Connection Kit ( http://www.apple.com/jp/ipad/ )でUSBキーボードを使うことができます。ここでは、私の手持ちのPFU Happy Hacking Keyboard Lite2 日本語配列 USBキーボードをiPadで使うときのポイントをまとめてみます。
このエントリーのテキストは、iPad+USBキーボードで書いてみました。

要点
  • 日本語/英語切り替えは、キーボードからできない。アダプタを抜くと表示されるソフトウェアキーボードから設定する。
  • キーボード配列は、英語配列扱い (日本語キーボードでは、シフトキーで入力する記号の配列がキートップと異なる)。
  • Emacsの操作系(前進/後退)が使える。HHKBはCtrlキーが小指の下にあり、便利。
  • USBキーボードによっては認識されない機種も、あるかもしれません(USBキーボードは正式サポートではないので、このあたりは自己責任になると思います)。
USBキーボードの接続

USBキーボードの接続は、1)ipadでメモを立ち上げるて日本語入力できるようにする、2)USBキーボードを接続する、だけです。
まず、iPad Camera Connection Kitにある、SDカードとUSBコネクタの2つのアダプタのうち、USBのものを使います。最初に、USBキーボードを接続せずにiPadのメモを起動します。メモの文字入力を開始するとソフトウェアキーボードが表示されますから、この時に、日本語入力を設定します。こうしてから、先のアダプタを使いUSBキーボードを接続します。iPadにはアダプタから接続しても、アダプタにUSBキーボードを接続してからアダプタを接続しても、どちらでもよいです。
iPadにUSBキーボードを接続するとサポートされていないUSBデバイスであると警告が2回表示されます。これらをOKボタンを押して消せば、もう入力可能状態になっているはずです。

日本語入力

日本語入力切り替えは、キーボードからはできません。もしも英語入力から日本語入力に切り替えたいときは、まずUSBアダプタを抜きます。するとソフトウェアキーボードが表示されるので、そこから日本語モードに切り替えて、再度USBアダプタを挿します。これで、日本語モードでの入力ができます。
キーを打っていけば、逐次、変換候補が表示されます。変換候補の選択はカーソルキーもしくはスペースキーで行います。希望する変換候補がない場合には、変換領域を狭めて先頭から変換していくことになります。この操作は画面をタッチしないとできませんから、ちょっと手間です。このため、最初から短い文節単位でこまめに変換していくのがよいかもしれません。
キーボード配列は英語配列として認識されます。このため日本語配列キーボードを使用していると、(数字キーなどの上にある)記号入力が表示と違ってしまいます。これは英語配列の記号配列の一覧を参照するか覚えておきます。英語配列の記号配列は、 Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%BC%E9%85%8D%E5%88%97#.E8.A8.98.E5.8F.B7.E9.A1.9E に詳細があります。
文字の削除はBSキーが使えます。Delキーは動作せず、押すとBSとして動作します。

カーソル移動系

カーソルキーで文字入力位置を表す縦棒を移動できます。上下左右全て機能します。ページアップ・ダウン、HomeおよびEndキーは、押しても無反応で、動作しません。
私には便利なのですが、Emacsの移動操作の一部が使えます。Ctrlキーを押しながら、f(一文字前進)、b(一文字後退)、a(行頭)、e(行末)、が使えます。

最後に

Windows 用キーボードを使いました。Mac用キーボードだとどうなるかは、分かりません。
携帯にコンパクトなキーボードは多数販売されているのですが、個人的なキータッチの感触および携帯可能なサイズということで、今回はHHK Lite2を選択しました。HHK Lite2は利用できましたが、機種により認識されず使えないものもあるそうですから、注意が必要かもしれません。

こちらはHHK lite2 Windows版。日本語切り替えができないのが難点です。

こちらが HHK lite2 Mac版。こちらだと、日本語入力切り替えは Meta-Space で、できるそうです。

英語配列 日本語配列

キーボードを常時持ち運ぶなら、この折りたたみ+ワイヤレスのキーボードがいいかもしれません。日本語切り替えは、(レビューによると)Win+スペースキーでできるそうです。

そもそも純正のワイヤレスキーボードを購入してしまうのが、最も手間がかからないかもしれません。

US配列 JIS配列