SOHOの通信環境を見直してみる

個人事業主として主にプログラムなどのパソコンを活用したSOHO向けの通信プランを考えました.

要求

  1. 固定料金が安いこと,
  2. ネット接続は必須,
  3. 固定電話の通話ができること,
  4. FAXは必要,受信がメインでほとんど送信しない,

の4点です.

通信速度

ADSLなどのプランは速度ごとに料金プランがあります.仕事には,ブラウザが快適に表示できてメールが読めてSkypeが通ればよいのですから,実用,ADSLの下り8Mbps,上り1Mbpsがあれば十分です.

ADSLひかり電話の比較

FAXという条件をつけました.条件により料金に幅が出るのですが,現在利用可能な最も安価なプランを組み合わせていくと,税抜きでおおよその月額が,ADSLは3,950円,フレッツ光+ひかり電話(A)が7,500円です.その差3,500円を通信速度の差と思うか否かが判断の要かと思います.マンションなどでフレッツ光があるならば,利用する価値があると思います.
条件が合う人会わない人がいると思いますので,それぞれの内訳を詳細に述べます.

ADSL

内訳は:

  1. 電話基本料金 1,450円 (ダイヤル),
  2. e-Access セゾン特約 1,500円 (モデム,回線使用料含む),
  3. Fax送受信サービス 1,000円,

です.まず固定電話の契約が"ダイヤル"なのがポイントです.ほとんど固定電話を使用しないのであれば,月額100円を払いプッシュホンにする必要もありません.ADSLはe-Accessの下り12Mbpsのサービスを選択しました.セゾンカードのメンバー向け特約でこの価格が提示されていました.通常は2,000円ですから,セゾンカードがない方は,先ほどの合計金額が+500円,光との差額は3,000円となります.
さてFaxなのですが,固定電話にFAXがあればそれが使えます.また古いノートパソコンをFAX受信に再利用する方もいるみたいです.とはいえ,1つの電話番号で通話とFAXでは,何かと不便かもしれません.そこでネットでFAX送受信できるサービスの利用を想定しています.何社から月額1,000円程度でサービスが提供されています.

ひかり電話(A)

ひかり電話(A)はいわゆるIP電話です.これの利用はフレッツ光が必要になります.
内訳は:

  1. フレッツ光プレミアム ファミリータイプ 5,400円 (西日本),
  2. ひかり電話(A) 1,500円,
  3. ダブルチャネル 400円,
  4. マイナンバー 100円,
  5. FAXお知らせメール 100円,

となります.IP電話にG3 FAXを接続しても使用できることもある(使用できない場合は設定で通信速度を下げればよいらしい)ようですが,保障されていないものを業務に使うのは気持ちが悪いので,ひかり電話(A)の付加サービス "FAXお知らせメール"を選びました.これは受信したFAXをネットで閲覧,ダウンロードできるサービスです.このサービスを利用するにはFAX専用の電話番号を用意する必要があり,このためにダブルチャネルとマイナンバーの2つの付加サービスを選択しています.

まとめ

通話とFAX送受信ができるSOHOの通信環境を計画しました.ADSLおよびフレッツ光の2案は,それぞれ月額 3,950円および7,500円でした.
通信速度の差はありますが,いずれのプランでも十分に実用になる速度です.
NTTの視点からは,既存設備のメンテナンス費用がかかるメタルなラインを早く廃止して,高付加価値の光への切り替えを促したいのかもしれませんが,現状はADSLが最もコストパフォーマンスに優れていると思います.