2011年、年末物欲リスト

賞与、ローンやボーナス支払いを組んでいなければ、生活費とは切り離された可処分可能な収入。そんな素敵なボーナスシーズンに向けて、11月から12月に発表されるユニークな新製品をリストアップしてみました。テーマは、作る、書く、見る、遊ぶ、の3つ。

作る

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まずはオリジナルマインドからの、ご家庭用の数値制御の削り出し装置。樹脂はもちろん真鍮等の柔らかい金属の加工ができる、個人でロボット工作をしている方には便利な一品。前作のBlackIIシリーズが10万円程度に対して13万円程度と多少価格があがったが、軸にハンドルが付いて手動操作が可能になり、またモータ制御回路のインタエースが現在では入手が難しいプリンタポートからUSBに変更されて、使いやすさに磨きがかかっています。

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KitMillでは大きすぎるな、そんなに常時使わないし、ソフトとか設定がめんどくさそう、そんな方にはローランドのiModelaがいい。先ほどのKitMillよりずっと小さいテーブルサイズで、本体を収納するケース付き。加工可能な大きさは名刺大、加工可能な材質は樹脂だけど、加工用のソフト一式がついたフルセットで7.5万円とお値頃。この手の削り出す装置は、削り粉が周囲に飛散するため、外周を覆うケースが必要だけど、これは外周カバーがついているから、(それほどには)削り粉が飛ばない(はず)。
私は、これを使った、これまで切削装置を使わなかった分野や、面白い発想が出てくるんじゃないかと期待している。例えば、削り節の塊から、かわいい動物の像を削り出した、猫向けの楽しいおもちゃ、とか。

書く

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デジタル時代になっても手書きの手軽さ、文章と図を思考を妨げずに素早くまとめ上げる気持良さは、変わらない。そんな手軽さを実現できるのが、ワコムのInkling。超音波+赤外線でペン先位置を検出して、描画データに変換するものだけど、よくあるその手のペンと違うのが、1024段階の筆圧が取れること。Wacom Pen Tablets & Interactive Pen Displays | Wacom 価格は1.8万円。ケースが凝っていて、ケーブルやペン先を収納できる。データの吸上げがUSBだけなのが残念で、もしもBluetoothiPhoneにデータ転送ができればと思うのだけれども。

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もっと手軽にデジタルな手書きを楽しみたいならブギーボード。 これまでのブギーボードは書いたら消す、シンプルな黒板としての使い方だったが、それにデータ保存機能がついたもの。価格は1.5万円。しっかりしたノートを手書きかつデジタルデータにするならば、解像度の高さと動作の安定さで海連のTechNote TechNoteでデジタルな手書きノート生活 - にがつうさぎ以外におすすめ出来る製品はないけれども、ちょっとしたラフ図を書き入れたい、でも紙データは別にいらない、用途にはいいだろう。

見る

なぜか映像と音は、すでに手持ちの機材があるだろうに、何度も買い足す人が多い、こだわりなのか、ただの新しもの好きなのか、理解は難しいジャンル。

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ソニーが出してきたヘッドマウントディスプレイ(HMD)。自社で培ったシリコンに形成した液晶駆動回路に直接液晶をのっけた精密な表示デバイスを使った、これぞ最上といわんばかりのスペック。しばらくは予約分だけで製品がさばかてしまって入手困難かもしれない。

映像を見るを極めていくHDMとは別に、映像を見る場面ごとにユニークになっていくHDMもある。
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たとえばこのエプソンHMDは、Android2.2を搭載したシースルータイプのHMD。ヘッド部分のデザインは無骨だし、商品構成はAndroidプレイヤーに液晶を接続しただけじゃないかと、ハードウェアだけを見るとチャチャを入れたくなるが、今のデジタルな映像環境で映像を楽しむHMDという提案は、楽しいと思う。価格は6万円。

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さらにモバイルな環境に特化した製品なら、こんなのが400ドルである。ゴーグルの中に小さい表示器とAndroid搭載装置を組み込んだもので、GPSなども搭載している。スキーをしつつ、コース指示や時間配分などのデータ表示を提供するなど、屋外で新しい利用方法があるかもしれない。

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他にも100ドルくらいのスリムなHDMもある。単なるスリムなHDMならたくさんあるけれども、ここは開発キット(内部の表示器と開発用の回路?)を提供する(らしい)のが面白い。自分オリジナルのHMD開発のベースとして、楽しめるかもしれない。

遊ぶ

iPhoneでラジコンというとARDroneという飛行ラジコンがあったばかりだったが、今年はiPhoneで操縦するラジコンがいろいろ発売されてきている。
screenshot こちらは赤外線操縦の車。
screenshot これはヘリコプター。
screenshot そしてWiFi操縦の車。カメラ搭載で遠隔撮影ができる。

どれも価格が50〜200ドルの範囲で、iPhoneとつながるから、で高価格を狙っていないのが印象的。目新しさがあっても、値頃さもなければ、売れないのだろう。

まとめ

この年末に発表される新製品を漫然と並べてみました。