ペペロンチーノの作り方をガントチャートに起こすとどうなる?

はじめに

前回のエントリでガントプロジェクトの話題出しました.ガントチャートがどんなものかを実例を交えて解説してみようと思います.
題材として,ご家庭でのペペロンチーノの作り方手順を取り上げます.ペペロンチーノとは,オリーブ油そしてニンニクと鷹の爪そして塩だけで作るシンプルなパスタです(作り方参照 http://erecipe.woman.excite.co.jp/features/pasta/p01.html).

ガントチャートの作成

ガントチャートはしばしば変更して書き直すものなのでパソコンのソフトウェアで作成すると手間が省略できます.ここではフリーソフトウェア GanttProject: free desktop project management app を使います.
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作成したチャートがこちらになります.左に作業項目が並びます.右のバーの長さが作業時間を,矢印はその作業が終わった後に取り掛かれる作業の関係を表します.最後の"食す"がプロジェクトの目標達成ポイントつまり"マイルストーン"を表します.
実際のプロジェクトでは,それぞれのタスクに作業者を割り当てて並列実行性を高めて,マイルストーン達成までの期日を最短にしたりするのですが,今回のチャートはそこまでは書き込んでいません.
ガントチャートを起こすと,何をしてから次に何をする,それらの作業時間は何日かかるから1ヵ月後にはこの程度まで進捗しているはずだと,論理的にそしてぱっと見分かりやすくプロジェクトを"見える化"できます.その分かりやすさと論理っぽさのためにプロジェクト管理では広く使われます.

マネージャーの"見える化"と現場の"見える化"との違い

ところが,ペペロンチーノを作ること自体は誰でも頭で想像できる作業ですが,このチャートはかなり複雑なものに見えます.このチャートを見ただけで,ペペロンチーノを作る自分の姿が想像できるでしょうか? この違和感が,現場から見たプロジェクトの"見える化"と,上司に進捗度を報告したい任命マネージャーからみた"見える化"の違いではないかと思います.

まとめ

いかがだったでしょうか? 家庭における科学の場は台所であるといいます.今回はペペロンチーノの作り方を通して,プロジェクトマネージメントにしばしば使われる1つのツール,ガントチャートを紹介しました.ガントチャートは作業の依存関係が一目で分かる便利さがありますが,果たしてそれはチームの目標達成においてどのような利益をもたらしているのかを,よく考慮しておくことが不可欠です.