QFP 48ピンの半田付け

FT2232L(QFPパッケージ)の半田付けをしました.半田付けの方法とコツは
ELM - MP3プレーヤキットTIPSとか http://www.ice.gunma-ct.ac.jp/~kimsyn/elcDIY/QFPsold/TQFPsold.html に詳しく書かれていていまさらなのですが,ここで紹介されている半田吸い取り線が手元にいために1ピンづつ半田付けしてみました.


まずは道具.http://www.goot.co.jp/index_j.htmlの半田こてPX-238と半田(スズ60%,Φ0.3mm)を使います.1ピンごとに半田をつけられるように先の細いセラミックヒーターの半田ごてと,量の細かい調整がしやすい細い半田を使っています.これって,たまたま手元にあっただけなのですが.

これで,共立電子から購入したサンハヤトのQFP IC変換基板 ICB-020 に秋月電子から購入したFT2232Lを半田付けします.まずは前述のサイトの手順どおりに基板にICを置いて位置決めをして,対角の2ピンを半田こてで押さえて仮止めします.半田をつけなくても変換基板の半田めっきで仮に止まります.

次に1ピンづつ半田付けしていきます.ピンから離れたところに軽く半田を盛り付けてから,熔けた半田を上にスライドさせていき,QFPのピンと基板の間にするりと入れるのがポイントです.半田ブリッジが出ない程度に,半田の量は極力少量に押さえます.


48ピンをつけ終えたら半田ブリッジを取り除きます.ライトを斜めから当ててブリッジしている箇所を目で探します.

半田付けがうまくできているのかどうかチェックしたくても,目が悪くなったのか見えません.実体顕微鏡も虫眼鏡も手元にないために,デジタルカメラで撮影して,その画像を拡大表示してチェックしました.本当に,いまどきのデジタルカメラは細かいところまでよく見えます.

ブリッジしてたら,その箇所に半田を当てて,半田こてをそっとブリッジ部分にあてて半田を熔かし,こてをパッケージの外方向にスライドさせて,こて先に半田を付着させるようにして取り除きます.これで取りにくいときは少量の半田を追加してから取り除きます.ここで半田吸い取り線があれば楽なんでしょうが.


最後にテスターで同通チェックと隣ピンとのショートなきことを確認します.このときのテスターの当て方は,ICのピンと基板の端子の導通チェックをしたら,次のICのピンにテスタを移動して隣接短絡をチェック,そして次の基板の端子にテスタICを移動する,を繰り返すようにすると,導通と隣接短絡を一度にチェックできて楽です.

久しぶりに半田付けをしてなんなのですが,QFP 0.5mmを自分でつけるのは,リカバリが無理な失敗をしてしまいそうで,ちょいっと無理があるような気がします.