FPGAのダウンロードケーブルを自作するには

これはパソコンにプリンタポートがある人には無用の情報です.

FPGAに設計データを書き込むためには,ダウンロードケーブルと呼ぶ書き込み装置が必要です.FPGAメーカ各社がそれぞれに自社製品の書き込みソフトウェアとそれに対応したダウンロードケーブルを出しています.ソフトウェアはフリーで入手できますが,ケーブルは購入するほかなく1~2万円程度とちょっと高価です.

そこで,USB接続のダウンロードケーブルを自作する方法を探しました.

まずメーカーが出しているダウンロードケーブルが自作できれば,メーカのソフトウェアを利用して書き込みができるので手間がかかりません.ところが,USB接続のダウンロードケーブルは回路図が一般には公開されていませんでした.(パラレルポートに接続するダウンロードケーブルは回路図が公開されています.)

このほかの方法は,FPGAが対応する書き込み方法にwikipedia:JTAGという方法があります.XilinxやAlteraのツールはこのwikipedia:JTAGで書き込むデータを指定するwikipedia:Serial Vector Formatで,FPGAに書き込むデータを出力できるので,wikipedia:Serial Vector Formatに対応した書き込みソフトウェアと書き込み装置があればよいのです.

そこで自作例を探しました.条件は2つ.1つは,書き込み装置を作れない人もいるでしょうから書き込み装置の完成品が入手可能であること.2つは,書き込みソフトウェアが継続して入手可能であり,稼動実績(そこそこの数の利用者がいて使用された実績があること)があること.

まとめると,http://www.amontec.com/jtagkey.shtmlが条件を満たしました.おおよその回路図が上記サイトのPDFファイルに記載されています.またAmontec amtsvfplayer.exe という書き込みソフトウェアがフリーでダウンロード可能であり,書き込み装置が129ユーロで販売されています(日本国内で購入可能はは未確認).
ほぼこれに近いハードウェアが(有)ヒューマンデータから販売されていますから高機能USBチップ FT2232(FTDI)評価ボード USB-008シリーズ FT2232C,FT2232D入手の問題はなさそうです.

これに必要なFT2232という石は秋月電子通商404 Not Found.から購入可能でした.部品代金も3000円程度で済みそうです.

早速部品を手配しましたので,引き続き組み立てと書き込みをしてみます.